■蟲師04枕小路s山田由香c&dそーとめこうちちろうg加々美高浩色彩設計西尾理香

今回は、第六感、夢に蟲がよりそう話。
わき水の地点を知り、崖崩れの危機を予言したりする評判の予知夢の男。彼が夢に喰われて破滅するまでの話。
なんだか、やたら災害が発生する村だなと思ってみていたら、夢を現実化する蟲が段々強力になって・・・・・という、話デシタ。
このシリーズの売りは、蟲という「生命の本質に近い存在」がもたらす、奇妙なビジュアルにあるんじゃないかと思っているのですが、今回はそういう面ではいまいち。
でも、手の込んだ背景音と、画面、淡いカンジの会話は、相変わらず優れています。


◇以下メモ。
・夢野間(ゆめのあわい)と言う蟲は、ギンコさんは、根治できないと言っていながら、わりとありふれた場所である枕に、居ることが分かったり、何だか解せない展開。灯台元暗し?
・それに、大体の展開は予想されるんだから、懇切丁寧な説明を男にするのが普通の気がするのですが・・・不親切なギンコさん。男に詰め寄られて、言い訳もくるしい気が。
・村を襲った、津波は、予知夢の男の夢ではありませんでしたので、やっぱ運が悪い村だったんだ。そして、津波という大惨事の割には、あんまり荒れ果てていない村が不自然。
・ついに男が、村が原因不明の疫病に冒されて全滅する夢をみてしまいます。其れが現実化する挿話は、人体がさっくり崩れていく様とか、見所か。
・夢の本質について、ギンコに教えられた男は自分の命を絶とうとするが、その中で見た夢は、妻と娘が健在な姿。おいおい、そっちにいくのかいっ、と思っていたら、夢を見ることが怖くて精神を病んでいき・・・・という、非常に苦い結末で、スタッフの覚悟がちゃんとしていて安心した。
・せっかく夢扱うんだったら、メタ的構造にしてもよかったなあ。
・土井美佳のナレーション、なんだか演歌の花道みたいで、あんまりマッチしていないのですが・・・・・