■新世紀エヴァンゲリオン16死にいたる病、そして<Splitting of the breast>s山口宏庵野秀明c&d鶴巻和哉d助手大塚雅彦安藤健g長谷川眞也設定補鶴巻和哉

日本テレビ一挙放送第6夜その2/2


◆シンジは使徒が構成する「虚数空間」の広大な無の世界に閉じ込められて、孤独に自己嫌悪と他人恐怖、そしてひとりでいることの安寧を内省する一方、死に直面して「ただ、みんなに会いたかったんだ」と思い、世界が反転する。


◇演出描写としてはエヴァの「中のヒト」に助けられたみたいな造りが強いけど、シナリオ的にはシンジの思考の変転を意識していたような気がした。そうすると、この回は、私の大好きな劇場版第二十六話の構成をそのまんまなぞっているのですねえ。


◆ラスト、病室で目をさますシンジ。背景雑音を長く淡々と続けた後に「取れないや・・・血の臭い。」と独白させるのが、句読点のように決まっている。


◆◆以下メモ◆◆
「楽しいことだけを数珠のように紡いで生きていられるはずはないんだよ。・・・特に僕はね。」