■カイバ10カイバs&c&d湯浅政明g久保まさひこ

◇記憶を無くしたオリジナルのワープ(=ネイロの命名によるカイバ)とネイロの出会いの話に、劇中途中でカイバをワープだと知ったポポの野望が絡む。


◇二人の関係を無垢に描いて物語的消化をするのかと思っていたら、「カルトにハマッている女の子」と「素性の知れぬ記憶を無くした男」が、性的な関係を暗示しつつ仲良くなっていくという、このシリーズらしい配置。しかし、それを生かした毒が足りない。
当然、記憶が甦れば二人は敵対する関係であるということがドラマを生む。良くある展開。


◆二人のいちゃいちゃした様子は生き生きと描かれていて可愛らしいなあと思ったし、この回の最大のポイントだけど、なーんか、(個人的には)ムカツクなあ。


◇個人的には、こういうキレイな話よりも、もっと泥臭い、毒のある話がいいな。愚かな人間達の愚かな行動とそれ故の悲劇的な結末!みたいなシリーズ途中までのテイストが懐かしい。


◆◆以下メモ◆◆
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・ところで、冒頭空を跳んでいて建造物にぶつかった(記憶を失う前の)ワープは、自殺志望だったのかしら。それとも、ワープの古い宮殿を世間の目にさらすためにワザとやったんでしょうか。


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・ワープの元々小さな胸の穴が、ネイロが一度死んだことにより拡大し、最後の(もうひとりのワープ?の仕業による)ネイロとワープの地上への落下で更に拡大する


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・ネイロのセリフメモ
「これを食べると、ダダ様のエネルギーをもらえるわ。」


「あ、カイバ!・・・カイバって呼んでいい?全ての記憶を呑み込む伝説の植物の名前。・・・あんた物覚えいいから、本当の名前を思い出すまで・・・ね!」


「あたし、ここで話できる人がいなくて・・・問題児なのよ、あたし。・・・ここへ来ている間にお父さんが病気で死んで、お母さんも・・・あたしそんなことも知らなくて。・・・あたしがしていることで誰も幸せにならない。」


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・古いワープの宮殿を探検していたイッソー団の一同は、記憶を失ってネイロに囲いこまれている男が、ワープだと理解。
「似ている・・・そっくり・・・」(一同)
「ここはワープの古い宮殿だったんだ。・・・カイバは?・・・・ちっ探せ!アイツが、アイツがワープだ!ワープだったんだ!」(ポポ)


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・ポポに暗殺者として送り込まれ、一度死んだネイロが、ワープの手により復活してワープと対話する。
「胸の穴が大きくなっているのは私のせい?」(復活したネイロ)
「腹違いの兄弟6人・・仲が良かったが、父上の退官が近づきおかしくなった。・・跡目争いが起きたんだ。母は私に毒を盛ったが、致死量に足らず生き残った。・・私は特別な子供だった。外からは傷つかないからだ。・・でも、内側からなら壊れる。母はそれ知っていたが父は気付かず、私はひとり生き残り王となった。(・・・)記憶タンクが開発される以前の話だ。」


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・復活したネイロがワープの過去について調べて語ろうとした瞬間、ワープとネイロは、(ワープのような服装をした)謎の人物に地上へ落とされる。
「喜んで!すごいことが分かったの。貴方のご両親!・・・・」