■バンブーブレード22敗者と勝者s倉田英之c五十嵐達矢斉藤久d奥野耕太g末廣直貴沈宏斎藤雅和g協力鷲北恭太

◆上手いなあ。
外人と宮崎さんのドラマを付置してきたとはいえ、やっぱり「構成通り」的雰囲気が濃厚になる試合中心だとつまんないなー、このシリーズの価値は試合以外にあるよなぁ・・・・・っと思っていたら、ラストの「タマちゃん負ける」のドラマ的な構図が、今までの話をキチンと踏まえた上で3重ぐらいの意味をもっていて、シナリオ的にも演出的にも素晴らしくキマッタ。結局は、面白かった。さすがだ・・・・。


◆ベースは、無敵タマちゃんとしての「勝って当たり前」の緩んだ雰囲気。ここに、「2話かけて親しくなったブレイバー好き友達」と闘うとゆー本気になりきれない気分が被さり、さらに、母親を連想させる「上段の構え」に射すくめられて一本取られれば、焦りの余りもう奥の手の「突き」を使うしかない。
しかし、心根の悪い男の先輩や卑劣な対戦相手に使ってきた、父親によって禁じられたそれは「悪と闘う」ためにあったのだと思い至るとき・・・・・


◆かくして、このシリーズは、「負けることを知った」タマちゃんの成長の物語としての着地を見せそう。
「あの時話したわよね。ブレイバーはシナイダーに勝てないって。どうして勝てないか、その答えを今日教えてあげる。」
「ブレイバーが負けないのは・・・正義だから。じゃあ、負けたことがあるモノは正義じゃないの?」


◆◆以下メモ◆◆
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・本筋とは殆どクロスせずに、ゲームセンターで暴れる「悪の先輩達」の使い所がわからないな。どーすんだろー、わくわく。


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・冒頭の、タマちゃんと一緒に素振りが出来て嬉しそうなお父さんもよかった。