■精霊の守り人18いにしえの村s菅正太郎神山健治c横山彰利d鹿島典夫g後藤隆幸

◇5話遅れ。
◇ヤクー族の古い暮らしと言い伝えが残るというトウミ村を目指すバルサ一行。シュガと暗殺集団も数日遅れ程度で後を追う・・・
昔の暮らしぶりを残すが、語り部の廃れた村で、辛うじて100年前のニュンガロチャガの運命を聞いたチャグム王子は・・・という話。


◇ところで、村の入り口に鳥だかトカゲだか(ナージと言っています)のクビの骨をつるしてそれを鳴らすことで厄払いをする「道切り縄」という風習。タンダとチャグムは風習にならい音を鳴らすが、(描写がなかったので)さて、バルサはどうしたのかが気になった。


第一話での宮廷の風習など一切意に返さない様を見ると、カンペキ無視しそうだけど、しかし、こういう素朴な民衆の信仰にまで意義を唱えているとこの世界で非常に生きにくいんじゃないかなあ。それでも通す我があるってのがバルサというキャラクターなのではなかろうか。


◆◆以下メモ◆◆
語り部の孫が語る。
「ニュンガロイムは、ナユグの深い水の底に住む精霊で、大きな貝みたいな姿をしているの。・・口から吐き出す精気は、サグの雲になって雨を作る。でも、ニュンガロイムは、100年に一度、卵を産んで死んでしまう。」
「そうすると今度は、空から雲が消えていって、日照りが続くようになる。だから、次の精霊の卵が無事孵るようにヤクーは、大昔から精霊の守人を大事にしたんだって。」
「でも、普通それは卵が育つまでで、精霊の守人はニュンガロイムの卵が孵る時期になると、たった一人で宴の地に行ってしまい、二度と帰ってこないの。」


「春の等しき日が近づくと、ニュンガロチャガはまるで鳥が渡りを始めるように村を出、大人達もその後を追って長い旅に出た。」
「そして、アオユミ川の水源、シグサルワの咲き乱れる大きな泉に着いた。精霊の守人はそこで卵をナユグにかえす準備に入った。」
「だけど、そこには、鳥の卵を狙う蛇のように、ニュンガロチャガを狙って、ラルンガもナユグからやって来ていた」
「。そして、大人達が見ている目の前で、ヒトには見ることも触ることも出来ない大きなツメで、ニュンガロチャガをまっぷたつに引き裂いてしまった。」