■エル・カザド01逃げる女s金巻兼一c&d澤井幸次g菊池洋子Mg門智昭

◇南米っぽい乾いた習俗を舞台にした、ウエスタン風の世界設定の、少女二人のロードムービー的物語?
守る少女と守られる少女がいて、守られる少女には、賞金が賭けられ、次々と賞金稼ぎが襲う。なにやらSF的な秘密がある模様。無口キャラで、超人的な身体能力を持つ。
一方、守る少女は彼女を狙う賞金稼ぎの一人。劇中の描写だと、凄腕らしい。


二人とも、現代的な、天然風のボケキャラとして演出され、作品のフックとしては、強いんじゃないでしょうか。
ここぞというところで音量を上げて音楽をならす、雰囲気重視のいつもの真下作品のカラーも健在。真面目に、段取りをキチンと踏む律儀な演出の手つきも真下作品っぽい。音楽も梶浦由記だし。


◇しかし、キャラクター的にも物語的にも、既視感があるのは、気のせいでしょーか。真下作品は、いっつも終盤の物語の結節点が不自然で、盛り上がりきらずに終わる事が多いのだけど、さて、どうなるかしら。


◆◆以下メモ◆◆
・冒頭に解説される「マックスウェルの悪魔」が、物語のSF的なキーワードっぽい。


・大企業の経営者風のローゼンバーグさんは、会社の金で、賞金首の彼女が関係する「リバイアサン計画」を推進している様子。
・お金の使い込みを調査させられる会計監査課のヘイワードさんの胸元の赤いペンダント。ヘイワードさんは、賞金稼ぎの誰かの黒幕らしい。
・賞金首の女の子が、占いの婆さんに託された赤い石。