■天保異聞 妖奇士21星夜に果つs會川昇c宮尾佳和d伊藤秀樹g伊藤秀樹g協力町田真一

今回は、殺生石を奪っていった謎の仮面の神官集団が再登場。メインの脇役群がキチンと存在感を発揮し、主人公ユキアツがあきらめと葛藤を抱えて<変身>して締めるというフツーにエンタテイメントしていて面白い話だなあ(逆に言えば、歪んだ話の好きなワタシの琴線に触れるところが少ない。)・・・・と思ってみていたら。


地球へ…」の番宣が・・・
がーん、3月終了ですか。(切なる希望として、時間帯変更で存続してくれないかしら・・・・)
後番組が、なぜ今、竹宮恵子なのかは置いておくとして、39歳の苦渋をメインのモチーフとしたこのアニメは、少年少女たちには受けいられなかったんですねえ・・・・・やっぱり。(あはは・・・)


実は、(最終的に傑出したシリーズとワタシは、思っていますが)「鋼の錬金術師」のテレビシリーズは、二十数話ぐらいまでは、世界設定の浅い、つまんねージャンプ系の元気主人公のお話だなあ・・・と思って捨て置いていました。(途中で見るのやめていたし)
しかし、二十数話ぐらいから急激に面白くなり、最終の10話程度の脚本と構成と演出はカンペキ。(見逃した前半部分も含めて、最初から見返しちゃいましたよ。)


本作も、そんな會川昇さんの脚本なので、盛り上がるのは20話を過ぎてからだ!と思っていただけに、非常に残念。というか、ホントに終わりなの?なの?


◆◆以下メモ◆◆
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Blood+の翼手みたいな妖夷が登場。思えば、妖夷が魅力的でないのも敗因かなあ。もっと、(決してセリフはしゃべってはならないが)コテコテの「妖怪」をバンバンだして、百鬼夜行すればなあとは、思っては居た。


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・常々妖夷になれば、お前を倒さなくてはならなくなると言っている小笠原さんは、前回の竜の妖夷への変貌を、ユキアツに尋ねる。
「竜導・・・何故、またあの姿になった?」
「お前は、わざわざ母の前で、あの姿をさらした・・・それでお前は・・・」
・黙って立ち去るユキアツ。



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鳥居耀蔵を屋根の上から密かに見下ろしている「西の者」と、それをひそかに伺う鳥居耀蔵。両者には、因縁があるのかな。
「ふん、次は印旛沼だ。」


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・ユキアツが竜に変化し妖夷を倒し、事件が終わって、夜空を見上げてアトルが言う。(本編の話とはまったく関係ないが)このシリーズのメインテーマの反復。
「美しいな・・・・・・異界はもっと美しい。それに比べれば、私達の美しさなど意味はない。」(アトル)
「それでも私達はこの地面にへばりついて生きていく。・・・竜導はそういった。」(宰蔵)


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・とゆーか、「地球へ…」じゃ、またも地味過ぎるのでは・・・・