■コードギアス 反逆のルルーシュ08黒の騎士団s大河内一楼c須永司d馬場誠g佐光幸恵山根理宏総g千羽由利子中田栄治

一話遅れ。
なんかよく言えばダイナミックな話、悪く言えば、ルルーシュの本筋物語を強力に進める為に、強引に状況を作り、キャラクターを絡ませるアバウトな話だよなあと思った。
・・と文句は言うけど、ドラマの起伏は、相変わらずカッチリしていて面白いです。


しかし、個人的には、まずは、ルルーシュの「強いモノが弱いモノを一方的に殺すことは断じて許さない」という理念?主張を、この回の状況で、「黒の騎士団」のゲリラの皆さんが、物わかり良く受けいれたのが、非常に違和感。


人質をとってホテルに立てこもり、人質を一人一人ビルから落とすとゆー、外道な振る舞い(とはいえ、一般庶民を虐殺しまくっているブリタニア帝国といい勝負だよ)をしているとはいえ、同じブリタニア帝国からの日本の解放を目指して闘争しているゲリラ組織に対して、その試みを潰えさせようとする行動に果たして、簡単に同意するものなのかしら、と思っちゃった。
ゲリラの皆さんの葛藤が一切描かれず、「違う。私達はレジスタンスではない。(・・・)私達の目指すモノ、・・・それは、正義の味方だ」とのルルーシュの言葉だけで、次のシーンで一同ウチそろって、ゲリラ立てこもりの現場にいるのでは、腑に落ちなさすぎる。
「黒の騎士団」の制服のビジュアルに躊躇する前に・・・・、もっと躊躇することがあるのじゃないかしら。


まあ、この辺りのゲリラ組織描写とか、レジスタンスの様子だとか、占領地としての日本だとかは、この輪郭の太い復讐譚の辺境だってことなのでしょう。


ルルーシュのBパート最後のセリフのノリを楽しむのがいいのだろうけど。
「我々は力あるものが力なき者を襲う時、再び現れるだろう。・・たとえその敵がどれだけ大きな力を持っているとしても。」
「力あるもの・・・我を恐れよ。力無きモノ・・我を求めよ。世界は、我々黒の騎士団が・・・・裁く」



◆◆以下メモ◆◆
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・富士山の一部の稜線は、裾野から中腹に欠けて開発され尽くされていて、奇妙なビジュアルに好印象。サクラダイト採掘場なのでしょうか。


・「日本解放戦線」は、富士山の裾野の「サクラダイト配分会議」の会場である湖の中央にそびえる高層ホテルを占拠。
「ジェームズ議長を中心とするサクラダイト配分会議のメンバと、居合わせた観光客、及び数人の従業員を人質にとっています。」
・全然議長とか、会議のメンバが人質として活躍しないのも、若干気になったかも・・・


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・「サクラダイト経済」の解説。
「高温超伝導他の製造に欠かすことの出来ないサクラダイトは、世界の安全保障に直接関与する重要な戦略物資です。ここエリア11は、世界最大のサクラダイト産地であり、市場への供給量は実に70%に達します。毎年ここで開催されるサクラダイト生産国会議では、サクラダイトの国際分配レートを決定します。その結果は、我がブリタニアと諸外国とのパワーバランスそのものと言っても過言ではありません。」


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・父帝とその一族へのルルーシュの復讐は、若干人情があるらしく、兄クロビスさんを殺したのとは違って、姉ユーフェミアさんは、この回は殺しませんでした。