■僕等がいた14・・・s山田由香c&dよこた和g吉田咲子荒尾英幸

一話遅れ。
前回ヤノに宣戦布告した竹内くん。しかし、七美ちゃんに、思うように思いを伝えられなくて・・・・という話に、ヤノの健気な七美への再アタックな話が絡む。
しかし、どうしても気になってしまうのが、仮にも一人の女を取り合う構図になっているヤノくんと竹内くんの関係が、いままでの親友関係の延長として語られていて、深刻な軋轢も、感情の葛藤もあまり見られないと言うことかしら。
これが男の友情なの?


ラスト、七美は、文化祭の準備中、親友の水ちんに木陰に誘われで、竹内くんは七美のことが好きに違いないと問いかけられる。
それに応じて、二人についてコメントする七美が、決断をさける心理的な逃げに走っているところが面白かった。
「で・・・でも竹内くんはヤノの友達だよ。わざわざ友達の元カノを好きになったりしないよ。・・・竹内くんは・・そんな人じゃないよ。・・・ありえないよ・・・・」
「(文化祭の準備で、健気に七美に尽くすヤノをどうするのかと問われて)ヤノは・・・ああいうことされると困る。・・・正直どう対応していいのかわからない。ほっといてほしい。・・・今はしばらく一人になって・・・考える時間が欲しいの。」


ヤノと竹内くんは、これを(偶然!)聞いてしまうのだけど、コレを聞いて、ヤノは復縁への願いを自分で自分に言い聞かせる。
「たいしたことじゃない・・・たいしたことじゃない、拒絶されるぐらい。へでもないよ。・・・オレも学んだよ。いなくなってどうにも出来ないより、・・・ずっとマシだ。オレはラッキーだ・・・・だろ?・・・・負けねえから」


一方、竹内くんはそれを憮然と聞き、ゆったりと咀嚼し、その頭の中で何らかの想念が結実したらしく、微笑み、静かに手を祈るように組んで夢想するように考え込むのでした。


◆◆以下メモ◆◆
・竹内くんに宣戦布告され焦っているヤノに、背筋をまっすぐ伸ばしてタバコを吸いながら、ゆったりと冷静にヤサグレたことを語る竹内くんの姉がヨカッタ。
「あら、切れちゃった・・・案外賢いのね、あの子。・・・姉の私に似たのね。きっと。」
「ちっきしょ、どこいきやがった・・・いっとくけどオレ、今までアイツの女に手を出したこと一度もないぜ。・・・なのに、どういうことだよこれは?」
「如何に相手を出し抜くかっていう成功法を、誰かさんの側で学んだのかもね。」
「ふざけんな高橋はオレの女だ・・・・振られたけど。」
「可哀想に。汗だくになって走ってきたのね。まさか親友に裏切られるなんて思ってもみないものね。・・・恋の必勝ポイント教えようか。・・一、正しい相手を選ぶこと。二、素直になること。どちらか一つでも欠いていたらうまくいかない。」
「正しい相手って何?好きなだけじゃ足りないのかよ。」
「ヒトはね、結局縁のある人としか一緒になれないのよ。」
「けっ、うなもん。無い縁ならつくりゃいいじゃんか。」
「ふーん、強気。」
「くだんねえよ、そういうの。・・・・けど、好きになると運命であって欲しいと信じたくなる。・・・笑えよ。」
「じゃあ、あんたに足りないのは素直になることだ。」


そういって、嘘の行方を教える姉・・・・走り出していったヤノを見送った後、そのハハとの会話。
「若さってうざいのよね・・・・いえいえ、若い内はうんと苦労した方がいいのよ。気概があるならどんな困難も乗り越えられるはず!」
それに対するハハのツッコミがナイス
「いや・・・・あんたは楽しんでいるだけじゃ・・・・」