■BLOOD+34俺たちのいる世界s横手美智子c神楽坂時市dながはまのりひこg山本善哉

繭での眠りから覚めて、2年程度。
1年の行方不明の後、霧のロンドンに現れたサヤの心は、義父やリクの死などを経過して、ある意味成長し、今や、固く閉ざされた状態。
話かけるカイにもとりつくしまはないが、空腹と疲労から、とりあえず倒れるって展開。ムリヤリ接点作りすぎ。


倒れたサヤが運び込まれたのは、前回から登場しているデビットおじさまの元教官の家。サヤは、目が覚めるや否や、直ちに立ち去ろうとするのでした。
しかし、元教官の人間力に負けたのか、義父の面影を見たのか、とりあえず、留まったけど、子供達を前に、食堂で硬く立ちつくす。・・・・まさか、パンケーキの魅力に負けたんじゃないかという疑惑が一瞬湧くが、そういう今までのキャラクター性は、直後のカイとの対話でも、意図的に消してあって、少し淋しいカンジがしてしまった。(でも、やはり食欲だったというねじけた構図のような気も・・・・・)


ところで、サヤは、一年間、ディーバ先生の居場所を探して彷徨っていたのでしょうか。それとも、場所を戦略的に確保して、機会を窺っていたのかしら・・・・なんか、こっちの線はなさそうな気がするのは、コレまでの展開とキャラクター性からか。
聞き込みをするでもなく、闇雲に、見当違いの所を彷徨っていた様な気がして仕方がないのでした。


◆◆以下メモ◆◆
・登場してすぐ、自分の手のひらに刀を当てていて、ううう、何度見てもキツイな。
・この一年間、血を摂取しないで大丈夫だったのかしら。主人公的には、人間から摂取したらマズイし。


・翼手の研究から開発した生物兵器を見て、コリンズ先生。
「生後48日で実戦投入になるとは素晴らしいイキモノじゃないか。」
「彼等は人なのでしょうか、ものなのでしょうか」ジュリアさんは、かなり懐疑的な様子。


・「倫理観など時代の絞りかすに過ぎない。いい加減で曖昧で脆弱・・・。」完全にいっちゃって目を泳がせて力説するコリンズ先生。ジュリアさんは、信じたくないものを見ているようなカンジ。



・サヤとカイの対話。サヤのぶっきらぼうぶり。
「ワタシには関係ない。」「カイはもう沖縄に帰った方がいい。」
「カイとワタシは違う。強さと、気持ちも何もかも。」
「(ディーバをを倒すのは)いいえ、カイには無理。」


・サヤさん、自分の血の系譜について意識するようになっていて、硬化しつつある翼手に「すぐにラクになるからね」と語りかけてます。
・翼手のデザインは、もっと人間っぽくエレガントにしたいところだが、時間が時間なのでモンスターとして表現するしかないのでしょうか。