■桜蘭高校ホスト部09ロベリア女学院の挑戦s榎戸洋司c&d金子伸吾g管野宏紀

すごい爆発力のギャグ。よく考えると、いかがなものかという、感じのオチだったけど、Aパートの破壊力がすさまじくて、全然気になんなかったのが恐ろしい。
昔から思っていたのだけど、宝塚ってのは、没入せず、物語世界に染まらずにいて、客観的にツッコミ始めると、そのままギャグの宝庫なんですよね。


たとえば、女性にヒゲをはやしてみる。舞台の劇中で割り当てられた「役回り」の文脈からはずして、それ単体で提示されると・・・不自然で意味不明で、ヒゲ部?としか思えず、笑いがこみ上げてくるのを押さえることは出来ないです。


この回は、その構造を利用して、日常に侵入してくる「異物」として、徹底的に宝塚的なノリを茶化していて、もう、面白くならざるをえない。随所で起動する「宝塚空間」・・・・・バカすぎる。驚きあきれて突っ込むことも忘れてしまうホスト部の人々・・・・・あー、笑った。
劇中の文言の如く、ある意味「愚弄」しているので、危険なネタかも知れないですね。


◆◆以下メモ◆
・ヅカ部対ホスト部。激しくどっともどっちと、画面でも言ってます。


・ヅカ部についての、レンゲさんの解説ギャグ。
「ヅカ部とは、中でもとりわけ女性を至上のものと考える乙女の集い。・・・創設30年を誇る、乙女の乙女による、乙女の為の会なのでありました。」
「ヅカ部の活動は、乙女お茶会に、乙女討論会・・・そして何よりもトップメンバーによる歌とお芝居の発表会・・・・」・・・・・乙女討論会って、なんかものすごく怖そう。いいなー、このノリ。


・「何ならオレの出生の秘密も全部明かす。17年間の壮大なるメモリーとともに!」
「いや、それ初耳の中で一番どうでもいい情報ですし。」