■舞-乙HIME21白き姫、目覚めるときs吉野弘幸c須永司d太田雅彦Cg門智昭Mg市川敬三

エウレカセブンの、意地悪で、微妙な感情のぶれの話もいいんですが、この分かり易い対立と葛藤の物語も捨てがたい。
今回は、自分に悪意をもち、侍女のアオイさんに石つぶてを投げ、崖下に追い落とした民衆が、砂漠ムシに襲われている状況を見たマシロ女王の葛藤がおもしろい。
この民衆の代表人物として、3話ぐらい前のマシロ様の放浪の時に、なにくれなく世話をやいてくれた女の子を出しているのが、マシロ様の葛藤に説得力を与えています。


生命の危機にあたって、保護してくれるなら、唯々諾々と従うのが人間。マシロ様の統治者としての演説は、自己満足でしかないことを、さらに暗示してくれていたら絶賛なんだけど。
今後の展開で、もう一周して、民衆が、手のひらを返したらいいな。この話はそこまでやらないか。民衆浅いし。
とはいうものの、これだけ多数のキャラクターを、印象的に動かし続けている手腕の前には、野暮もいいとこですね、ワタクシは。


ところで、冒頭、前回からの引きで、ハルモニウムから出現した人物は、ニナと戦ってやぶれたようです。明確に闘いの結末を提示していないけど、ナギの言う、「歌について知っている、眠り続けるあのこ」は、捕獲された、命さんのこと?
ナギたちが、命さんが歌について知っていると確信できる材料がないような気もするので、違うかな。
ナギの語りの背後で、チエさんが見舞っている、眠り続ける女の子の描写があり。「歌」について知っているヒトだろうか。チエさんの知り合いっぽいし、次回予告みると舞ねえちゃんの様な気もしてきた。


◇以下メモ。
・「歌とつむぎ手と守り人」のうち、ニナが「歌とつむぎ手」を兼ね備えることが、命想定の人物から、語られています。
ニナが保護されていた頃の写真を見ていたナギ殿下は、王宮と同じ、乳児保護カプセル?を見つけるのでした。
・ニナを本当の女王であると考えたナギは、アリカはもういらない、むしろじゃまだと、ウォン少佐とかニナに告げています。これは、取り替え子プロットの気配が。


・冒頭、甦った?命と、猫のミコトは関係があるらしい様子なのですが。


・ナギ殿下が集めた、ワルキューレ部隊は、反逆できない「スレーブ用のジェムの仕掛け」が組み込まれている様子。チエさんが心配だ。
ワルキューレ部隊は、アルタイからもたらされた、マシロ様とアリカを追撃に出発。
・チエさんは、情報を手紙で、ユキノ殿下に伝えている模様。だれか媒介する人物がいるのでしょうか。


・アリカとマシロ様が助けた、女の子、結構キャラたっていたのに、あっさり死んじゃいました。このノリだと、「最後みんな実は生きてました」にはならなそう。


・シズルさんは、意地悪トモエさんと赤ちゃんプレイ?爆笑した、なんなんだこの人達は。「今日のは、ちょっと面白かったどすな」
・カタツムリの渦巻きを奪う行為に一体何の意味が。
・ナツキ学園長とナオさんを、アスワドまで送るという「アンナン王クエン陛下」とは一体?


・アルタイに復讐に出撃したミドリ頭領以下を見送ったあとに、作戦を開始しようとしているウォン少佐とワルキューレ部隊の人々・・・・・で次回。