■絶対少年21いい子でいることの意味s川崎美羽c田辺修d&g今泉賢一

だいぶ間だがあいたけど、最終話まで一気に見る試み。
このシリーズ、拒絶と執着を、会話で淡々と執拗に描写していくこの手つきは、めったな事じゃチャレンジしようとは思えないですよ。実際、このシリーズも、退屈すれすれになっている。
しかし、ギスギスした人間関係がとてもすばらしい。ここ二日ほど、シンプルな人間造形ばかり見てきたこともあり、非常に引き込まれるモノがある。
拒絶と執着の合間の、マッキーの葛藤とか、リエゾウの自分勝手な葛藤とか、非常に身につまされるモノがあります。キサとシゲキはよくわかりません。
マッキーとリエゾウにとっては、好いた相手に自分を見てと叫んでいる物語なんでしょうか。マッキーの存在意義については、微妙に保留。以下にも書いたが関係性の変化のきっかけがカレなのかもって思っちゃった。


◇以下メモ。
今までの構図の復習。
・ブンちゃんがアユムのマテリアルフェアリーに攻撃破壊されて、コミュニケーションを絶って家に引きこもっているキサ。薬中みたいな表情になってます。
・そんなキサに、孤独な自分と同じモノを見て気になって仕方ない将棋少年シゲキ。そして、アユムとキサを引き合わせるのに背中を押した自分に責任を感じている。でも、キサはあってくれない。彼もまたここしばらく登校せず、一日中海を見ている。
・そんなシゲキが好きなリエゾウ。意を決してシゲキに直接会い、初めは優等生ぶってワタシもキサが心配なのといっているが、途中で体面かえりみず、キサばかりみてないでワタシの方も向いてよ、ワタシも傷ついているのよと、押しつけがましく言って拒絶される。
・マッキーは、食物連鎖最下層。キサが心配だとダシにして、リエゾウとお話したいマッキー。でも、かたくなに拒絶される。
・また、マッキーは、シゲキに電話をかけて話をしようとしている。(でも出てくれない)。シゲキとお話したい理由はなんだっけ。前回のマッキーの独白「小早川くんも谷川さんもりえ子ちゃんも、このままではダメだ。」ってところからかかってるのかな。とすると、この関係性の変化はこのマッキーから始まるのでしょうか。とすれば、単純にキサをダシにして、リエゾウに話しかけたいと考えちゃいけないのか。