■お願いマイメロディ36地球が救えたらイイナ!s江夏由結c藤原良二d山田一夫g本田辰雄

これはまた、スケールの大きいぶっ壊れた話で楽しカッタ。
バク一族の55年に一度、人の夢に侵入する能力が発動する夜。それはバクくんにとってのハレの舞台。一族郎党にマイメロまで呼んで、さあ、(なぜか)柊さまの夢に侵入!
ところがそこは荒涼とした野原で、バクの小さな弟たちはつまんないと泣き出す始末。子供の柊さまの指し示す先には、子供の頃の夢がゴミ袋に入れられて転がっている。そのなかの一番大きな袋をあけると、子供柊さまの「宇宙」がひろがって・・・・・・・・・・という話。


バクくんが破裂して、柊さまの宇宙が現実を浸食。
土星が地平線上に出現したり、惑星でサッカーしたり、星を食べたり、羊さんが2001年のシークエンスそのままで、マーラーツァラトゥストラを背景音楽に地球の影から現れたり(これが一番やりたかったに違いない)、バク一族で星間空間で鍋を囲んだり、天の川でシンクロやったり、いつも以上にむちゃくちゃな話が展開されます。


そんな乱痴気騒ぎの中、遊びで破壊した惑星が隕石群となって地球に直撃の終末の予想。
みんな青くなる中、ミキの辞世のポエムに爆笑「ちっちゃうの、ラブも知らないワタシのライフ・・・・」わはは、バカすぎる。
最後は、月のウサギがお願いを聞いてくれるという展開で、まあ、これはしょうがないか。


◇以下メモ。
・「このたびはうちの息子が下手をうっちまって」とわびを入れに来るバクくんのお母さんが話のスケールに似合わない下世話さで笑える。
・事態収拾に来たのに、一緒になって暴れる王様に、携帯電話で離婚を通告する王妃様の声はドスが聞いていていい感じ。
・ロケットへの搭乗シーンで、アルマゲドンをぱろってみたりしてます。
・歌ちゃんの力を借りるという名目で歌ちゃんが歌を歌って、マイメロの力が蓄えられていく展開あり。その間、画面は心配そうに空を見上げる人々を何度かカットを変えて写したりして、結構、まじめっぽい終末SFに見えてくるから不思議。改めて、音楽はすごい演出パワーを発揮するのでだまされちゃいけないなと。
・ロケットの着陸艇無事生還して、海面上で抱き合うバクくんとくろみちゃん「柊さまの夢はもうイヤぞな。」「もうやめてこうな。もうやめてこうな」というのは、小悪人っぽくて大好き。