■エウレカセブン27ヘルタースケルターs佐藤大c寺東和己d岩崎太郎g管野宏紀g補佐ねこまたや長谷部敦志稲留和美Mg大塚健

冒頭、営巣に入れられたレントンエウレカと子供たち。ドギーが、いつもの調子に似合わず、緊張した面持ちで、白兵戦用の武装を彼等にわたします。
ホランドは、チャールズとレイが強襲をかけてくることを予感、白兵戦に備えて、いろんな準備をしている様子。ホランドが、野戦用の迷彩を、パンツひとつになって、ぬりたくっているのをみて、その尋常じゃない精神状況、覚悟、余裕のなさを表しているのはわかるものの・・・・・・・・いくらなんでも、ホランド、ここは地面じゃなく、硬質な近代的構造物のなかだよ・・・・・とおもったけど、あれってチャールズが言うとおり、館内の電気が落ちるのを予想しての、ステルス塗料?。


ホランドの預言どおり、チャールズとレイは、ダミー飛行機をゲッコー号にぶつけてその隙に侵入。
こんな危険を冒させる、ふたりを駆り立てるものが非常に気になります。軍の命令外で動いていると言っているので、個人的にエウレカホランドを抹殺する動機があるはず。
「あの子はまだ何も知らない。まだ間に合う。あんな化け物に取り込まれてしまう前に!」というエウレカに向けるレイの憎しみは、きっとこの後の物語の柱なのでしょう。
Bパートでも、レイは激昂して、「あなたは知らないだけ。そこに座っているママという奴の正体を。」なんていっているし。


さて、たった二人での勝算ある侵入としては、レイがやったようにゲッコー号の機能をマヒさせることなんだけど、電気系統をおとしたあと、それを簡単になおされちゃては、チャールズにとって、もう後退戦でしかなかったというわけなんですね。
こういう暗闇での戦闘というと、次々に仲間が殺されていくプロットが考えつくけど、いまの27話段階では、それはさすがにありませんでした。


さて、腹を打たれて死ぬ寸前のチャールズ「おまえももう気がついているはずだ。オレは出会ったときに気がついた。王の資格を受け継ぐモノ。王が残した金枝を受け継ぐモノを。おまえじゃなくて残念だったな」
これはレントンのことですか。Aパートでやたら、世界はマヒ状態だ、世界は指導者を必要としているというネタふりの受けがここなんでしょうか。
レイは、死んだチャールズの肉体を爆破したスキに脱出するという、容赦のない展開。
チャールズ、非常にいいキャラクターだったので、もっと生きていてほしかったんだけどな。


あと、ホランドの迷彩を見て、脊髄反射で、地獄の黙示録を思い出したけど、これを立花隆が金枝編とだぶらせて論じている本をえらい昔に、読んだ記憶がある。
レントンは、このあと秩序と倫理観を徹底的にうちのめされたうえで、別の論理世界に飛躍し、その世界に君臨している王を殺してしまうんでしょうか。(王はいまだにこのものがたりではでてきていませんが。)


OPが非常に力の入っているモノに変更。
作画監督は、宇都宮理さんで、このひとは妄想代理人の8話「明るい家族計画」の、すごい動きをやったひとだ。